報告者:台湾独立建国聯盟日本本部国際部長 多田恵
2023年2月27日
台湾独立建国聯盟日本本部が毎年行っていた「台湾2・28時局講演会」は、2020年以来、コロナ禍で行われていなかったが、昨日、2023年2月26日(日)、4年ぶりに東京都の文京区民センターで行われ、約130名が出席した。
今回は、2021年12月に就任した林建良(りん・けんりょう)委員長の指導のもと、同本部からの発信、来場者とのコミュニケーションに重点を絞って行い、同本部のメンバーの適材適所の役割分担も相まって、最も刺激的な一回であった。
演者のひとりが青年であること、また台湾への注目の高まりもあったためか、来場者の顔ぶれも、古くからの支持者のほか、さまざまな世代からの参加があった。
第一部の講演が2人の演者で1時間、第二部が質疑応答で1時間という構成で、質疑応答はアンケート用紙で回収したものを直ちにスタッフが分類し、それをもとにコーディネーターが2人の演者に質問をするという方式で、同本部にとっては新たな試みであった。
以下、メモ及び録音により構成した。実際の発言よりも穏やかに表現した部分もあること、文字に起こさなかった部分があること、報告者の理解に基づいて補った部分があることを、あらかじめ御了承願いたい。
山田智美・中央委員が総合司会を務め、76年前の1947年に発生した2・28事件の遭難者のために黙祷を行った。来賓として日本李登輝友の会・渡辺利夫会長、渡部悦和・元陸上自衛隊東部方面総監、松下泰士・元海上自衛隊自衛艦隊司令官、全台湾連合会・趙中正(ちょう・ちゅうせい)会長、在日台湾同郷会・岡山文章会長が紹介された。
開会の挨拶を黄正澄(こう・せいちょう)・副委員長が行った。大国による侵略が身に迫り、台湾有事をいかに抑止するかが重要である。台湾では昨年の統一地方選挙で国民党が優勢であった。台湾はどうなっているのかという声もある。台湾の現状と今後どうあるべきか、日本と台湾はどうあるべきか考える機会にしたいと語った。
最初のスピーカーは同本部盟員で日本台湾基進友の会会長でもある1981年生まれの林省吾(りん・しょうご)氏。「台湾の現状」という題で講演した。コロナ禍にもかかわらず経済を維持した民進党政権が選挙で勝てなかったのは、台湾の有権者の分裂に原因がある。「台湾人」のアイデンティティーは一致していない。「台湾人」「中華民国人」「中国人」という3つに分かれている。
実は中華民国は中国人が中国で作った国であり、台湾とは一切関係がない。中華民国政府は、教育や228事件や白色テロという手段で、台湾人から自由に考えること、台湾語を奪った。2022年末の調査で、中華民国というアイデンティティーを持っている人が6割を超えている。
民進党政権は独立志向とされるが、民進党は今「中華民国台湾」という言葉をよく使っている。選挙結果は民進党が自ら招いたものである。台湾は中国ではないということを強調すべきであるが、台湾人自身が足を引っ張っている。
東京外国語大学の小笠原欣幸教授は、台湾の有権者が巨大な権力を警戒しバランスをとっているとしている。その理由について考えると、台湾が長年植民地にされてきたという歴史にある。オランダ、鄭成功、清、日本、中華民国、すべて、植民政権であり、台湾人は自分の国を持ったことがない。
政府は自分たちの味方ではないと考えている。フェイクニュースが広がる土壌になっている。自分が汗を流して作った国ではないからだ。つまりバランス感覚とされているものは、実は台湾人の劣等感なのだ。
そこから脱却するには台湾人の国を作るしかない。自ら作った国であってこそ誇りを持ち、団結して台湾を守ることができる。台湾という名の新しい国こそ、日米と協力し、アジア太平洋の平和に貢献できる。台湾建国を支援してほしい。
次に有料オンライン情報番組『Taiwan Voice』の解説者でもある林建良委員長が、「台湾の展望」という題でユーモアを交えて話した。来年の総統選挙で国民党が政権を執ったほうが、戦争を招き、台湾の独立が早まるという話に目から鱗が落ちた。
人の将来は、なるようにしかならない。自然の法則に従うしかない。大きな存在が小さな存在を引き付ける。パラダイムが決まってしまえば変わらない。冷戦、冷戦後のグローバリズム。冷戦期、台湾は米国と一体。台湾は必要とされた。グローバリズムの時代に大切にされるのは中国。台湾は空洞化が進み、切り捨てていいと考えられるようになった。
たとえば米国ではパパ・ブッシュからオバマの時代まで。シカゴ大学のジョン・ミアシャイマー教授が「Say Goodbye to Taiwan」という論文を書いている。中国と一緒にいると利益になる。台湾の民主・自由が重要だと口では言っても、カネほど重要ではないということだ。
しかし、2018年3月、潮目が変わった。米中対決の時代に突入した。貿易戦が始まった。ビジネスマン出身のトランプ大統領は政治の世界の不条理に納得がいかなかったのだ。中国だけ約束を守らなくてもよい、中国だけその機嫌を損ねてはいけないという不条理である。中国のために米国中西部の労働者が仕事を失うのはおかしいのではないかと考えた。
一方、中国の習近平も同時期にヘマをした。憲法を改正し国家主席の任期を撤廃し、内外から警戒されるようになった。
2001年に米中両国の軍用機が衝突し、米軍機が海南島に不時着した事件があった。グローバリズムの時代には対立がエスカレートするということはなかったが、これからは違う。台湾も無関係ではいられない。台湾の建国への協力は要らない。台湾は皆さんが目にすることができる間に独立する。しかも、中華民国とか、シナ共和国とかいう、いかがわしい名前ではなく、ちゃんとした、人間らしい名前で。「台湾共和国」になる。
1971年、アルバニア決議案により、蒋介石の代表団が国連から追い出された。台湾は国連に入ったことはない。そのときの日米の態度は、台湾の議席を、常任理事国ではなく一般会員として、残すために努力していた。つまり冷戦のさなか、日米は台湾を独立させる意思があった。グローバリズムの中にあって、台湾独立を攻撃してくるのは日米であった。
これから台湾はますます重要になってくる。台湾を得ればアジアを得、アジアを得れば世界を得る。台湾は小さいけど力強い。少なくとも3つのことで世界の最先端に立っている。(1)普遍的価値観。ウクライナを見ればわかる。人間はカネのために頑張るけれども、自由のために命を懸ける。(2)地政学的優勢。明治時代の日本は台湾を攻めの観点から重視していた。台湾を得ると何十倍以上の力になる。手放すバカはいない。
日本の評論家は、台湾は現状維持派が多く、台湾が独立すると戦争だという。その情報は古すぎないか。2022年3月の台湾民意基金会の調査では、現状維持は16.9%、(現状の事実上の独立ではなく、ちゃんと)独立したいが52.7%。2006年からずっと、現状維持よりも独立を求める人が多かった。
2024年に総統・立法委員の選挙がある。民進党と国民党どちらが政権を執ったほうが独立しやすいか。実は、国民党政権のほうが独立が早くなる。もちろん僕は、ゴキブリのような政権は支持はしないけれど。
民進党が政権を執れば現状維持。中華民国体制を維持しながら少しずつバージョンアップする。台湾は第4世代といわれるF16戦闘機を持っている。古いのでバージョンアップしている。F-16Vは第4.5世代。いくらがんばっても、F-16は第5世代のF-35には成れない。
CSISのシミュレーションで台湾が負けるシナリオが一つあるという話が出たが、僕は全部勝てると思う。1895年5月29日、日本軍が台湾に初めて上陸した日。最精鋭の近衛師団が上陸して戦った。単に外国に統治されるのが嫌だというだけで、台湾人は包丁を持って戦った。森林太郎の従軍日記に記されているのだが、赤ん坊を負ぶった母親たちが竿の先に包丁を縛り付けて日本軍に向かってくる。台湾のことわざに残っている(「Tek-ko tau3 chhai3-to」竹竿に包丁を組み合わせる)。それを平定するのに半年かかった。11月18日に平定宣言をした。
台湾人は負けることはない。国民党政権になったほうが戦争になりやすい。国民党は最後まで抵抗せず、早々と降参する可能性があるからこそ、中国が出兵しやすくなる。中国はコストの一番低い戦争しかやらない。台湾を攻めて半年も中国は持たない。
中国は「独立すればイコール戦争だ」という。逆も成り立つ。台湾人はおとなしい民族ではない。228事件を見よ。台湾人は抵抗する。国民党政権になったら、「平和協定」を結ぶ。そうしたら、「ひまわり運動」以上の運動が起こる。日本は半年かけて平定したと言ったが、実際には数年かかった。児玉源太郎の時期まで。高砂義勇兵を見てもわかる。ウクライナもそうだが、本物の洗礼を受け、犠牲を払って、本物の独立が手に入る。〔3点目については質疑応答の最後に詳しい〕
第二部は、王明理(おう・めいり)・委員長代行がコーディネーターを務めた。たくさんの質問が寄せられた。日本李登輝友の会・渡辺利夫会長は「国民党が台湾を守ったという見方が台湾アイデンティティーの障害にならないか」と問うた。林省吾氏は「この問題について考えたことはなかったが、台湾人は反骨精神があり、自分の国が欲しいというところが本質的にはある。基進党としても、これからアイデンティティーを作っていく必要があると考えている」とした。
渡部悦和・元陸上自衛隊東部方面総監は「台湾有事は日本有事。日本は何ができるか」と問うた。林建良委員長は「台湾人は日本にものすごく期待している。有事の際に、必ず助けてくれるという甘い期待をしている。まず、台湾そのものの存在を認めてほしい。国としてでなくてもよいから。日本の法律の中で、台湾は国でも地方でもない。ヤミ人口のようなもの。蔡英文総統は日本と安全保障対話をしたいと語ったが、安倍政権であっても、反応が冷たかった。台湾との対話ができるように願う。
財界には(それを促進するための)献金を。一般の人には選挙権があるのだから、台湾に法的根拠を作ってほしい。現状を法案化するだけでよい。実は日本の問題だ。台湾を日本が守っているのではなく、台湾が日本のシーレーンを守っているのだ。日本は南に敵の存在を経験したことがない。台湾が中国の手に落ちれば敵になる。そうなれば沖縄列島を守れない。責任感のある日本人になってほしい。
台湾によって戦争に巻き込まれるという論があるが、それは責任意識の無い者の論である。台湾は最前線に立って戦っている。台湾が敗れれば、次は日本だ。台湾を守るというよりも、日本人は自分を守ってほしい。そういう意識を持ってほしい。そうすれば日本にとって台湾がどのような存在なのか、おのずとわかる。“巻き込まれる”論には、このように反論してほしい」と答えた。
台湾人自身の防衛の覚悟は?林省吾:すでに中国と台湾は戦争状態。メディアを使った侵略がある。フェイクニュースへの対応をしている。林建良:台湾のアンケートでは、中国が攻めてきたら銃をもって戦うかという問いに対し、20代の8割以上がそうすると答えている。ウクライナの親露派は台湾の親中派より多い。いざ戦争となると、親露派がゼレンスキー政権を倒すというロシアの期待は実現しなかった。台湾の中では圧倒的に親台湾派が多い。
“親中派”と呼ばれる人たちも、戦争になったら戦うしかない。ウクライナと違って台湾人は逃げる場所がない。台湾人は逃げない。安心して台湾を支援してください。
統一地方選挙の敗北について。林建良:民進党敗北の原因は、内輪揉めをして、頑張らなかった。勝ったら都合が悪い派閥があった。民進党は本当に大敗をしたのか。市長のポストを見ればそうだが、得票率でみると4年前より遥かに上回っている。市長を失っても地方議員を増やしている。2年前の国政選挙よりも増やしている。
コーディネーター:勝ったら都合が悪い派閥とは? 林建良:そこは一番言いたくないところだが、頑張ったら蔡英文総統が自分の派閥から総統候補を出す。蔡英文と頼清徳の喧嘩。2020年も両者は喧嘩した。とはいえ、頼清徳の支持は低くない。米中対立が高まれば民進党有利。今後の外交日程を考えると、中国が手を出してきて、民進党を助けることになる。
国民党の総統候補は?林建良:人気があるのは侯友宜(新北市長)だが彼が出るのは難しい。国民党が統一地方選挙で勝ってしまったから。みんなが出たがり内部闘争になるが、侯は内部では弱い。
国民党の総統候補選出プロセスは?林省吾:これまでの例を考えると、党内で選挙があるとみられる。林建良:最近は世論調査と党内選挙で決めている。党員の中でガチガチの統一派がいるので、侯は弱い。この2つをどのような割合で反映させるのかは党の上層が決める。民進党は3月12日に党内選挙が始まり4月12日に決まる。国民党は、侯が市長を務める新北市議会の会期が6月に終わるので、7月までは決まらない。市議会の会期が終われば大喧嘩が見られるので、たのしみにしてください。
柯文哲は?林省吾:「次期の総統は私が決める」と発言した。ナルシスト。コーディネーター:日本のメディアではなかなか伝えられない真実がわかりました。
松下泰士・元海上自衛隊自衛艦隊司令官からの質問:国民党が政権を執ったほうが台湾独立が早まるという話について、63%の「中華民国人」がいる点はどうか?林建良:60代から80代は確かに国民党の教育の影響を受けているが、その人たちの中華民国は中国とは違う。「今独立して戦争に巻き込まれたくない」という人たち。
ウクライナ人も2022年2月24日までは、プーチンと戦うぞという人はいなかったのではないか。軍事専門家たちもウクライナが負けると見ていた。しかし、いざ戦いが起きれば、親露派でさえ戦うようになった。
台湾の「中華民国派」は、将来のことをあまり考えていない人にすぎない。戦いが起これば、死ぬか独立かという二者択一になる。どちらが易いか?もちろん独立だ。
ウクライナは台湾の鏡。いまでも十数名の台湾人がウクライナのために戦っている。台湾人の若者がウクライナのために死ぬのはなぜか?自由と民主が欲しい。戦死した台湾人もいた。ウクライナのために死んだのではなく、台湾のために死んだのだ。25歳だった。
国民党が政権を執ったら、戦争になる前に降参する可能性はどうか?林建良:それは国民党の公約の一つである平和協定を結ぶということに他ならない。アメリカはそれを許さない。米国は台湾に内政干渉できるか?大いにできる。米国の日本への干渉を見ればわかる。228事件以上の抗議活動が出来る。中国は出兵する。米国は指をくわえて見ているか?アメリカも出る。国民党政権になったほうが戦争になる。戦争になる前に降参しても。戦争したくなければ民進党を選んだほうがいいのではないか。しかし、独立への道は遠くなる。
民進党政権になった場合、独立は?林建良:いつかバージョンアップできなくなる日がやってくる。いずれ台湾人も民進党政権も、一番重要なのは、アメリカもそのことに気づく。米国が気づけば、そのあとは簡単だ。米国が台湾を独立させたほうが世界にとって平和・安全だと思えば、むしろアメリカが圧力をかけてくる。それは我々が生きているうちのことだ。
ほかに、蔡英文総統が独立宣言ができない理由についての質問があった。林建良:蔡英文は李登輝路線。中華民国の面積は中国より広い。そのような、おかしなことに目を瞑るのが、「大人の対応」。事なかれ主義。先送り主義。わが聯盟は60年の歴史があるが、まだみんな少年だ。昔は「台湾青年」(社)だった。少年だから事の本質が分かる。事なかれ主義、先送り主義は問題を大きく、難しくするだけだ。我々がどんなに叫ぼうと、アメリカが「うん」と言わなければ実現しない。米国を説得してほしい。
安倍さんが首相を退任してから、ロサンゼルスタイムズに寄稿し、曖昧戦略から明確戦略に転換すべきだと言った。今は声を大にしていってほしい。台湾の存在を認め、いかがわしい名前を捨てよと米国が言えば、簡単だ。民進党政権はそれを待っている。肝っ玉が小さいけれども、台湾派だ。国民党は、よそ様だ。民進党は出来が悪くても自分の子供。おしりひっぱたいて、「頑張りなさい」と言うしかない。
国民党はなぜ選挙に強いのか?林省吾:228、白色テロの元凶は国民党。民主化した国では移行期の正義が行われる。台湾では、被害者に光が当てられても、加害者の追及が行われていない。昨日、国民党の朱主席は、国民党も228を記念すべきだと語った。加害者がそんなことを言えるとは。移行期の正義をしっかり行うべきだ。王明理・コーディネーター:国民党が恥ずかしげもなく選挙に出られること、蒋介石のひ孫を市長に選ぶことがあり、理解しがたい状況がある。
林建良:国民党の強みは利権。国民党にすり寄ったほうが商売に良い。中国共産党を見ればわかる。国民党はカネをばらまく汚職体質。ビジネスマンにとっては都合がいい。すべての分野に入り込んでいる。林省吾くんが言ったように、台湾人は清算していない。台湾人は人の悪口を言うのが苦手。台湾人として恥ずかしい。台湾人が追及しないからそうなっている。だらしない。
「3つのアイデンティティー」若い人はどう考えているのか?林省吾:若い人こそアイデンティティーが分からない。「自分は中華民国人」というアイデンティティーは台湾の中では通用するが、台湾を出ると通用しない。それがきっかけで自分は「中華民国人」ではない、と気づく。そのようなことを気づかせていきたい。
青天白日満地紅旗を台湾の旗と呼ぶ台湾人がいる。あれは侵略者の旗。SNSで台湾と書いて、青天白日満地紅旗を付けているひとがいたら、注意するなどしている。皆さんも、その旗を台湾の旗として使わないようにしてほしい。コーディネーター:あれは中華民国の旗なので、台湾の旗ではないと私たちは認識しております。
講演の補足を。林建良:人は大きな流れに逆らえない。パラダイムシフト。アメリカが勝つためには台湾がアメリカにつくことが必要。台湾の強みは、先端半導体といわれるが、実は、光学レンズ、自転車、精密機械のプラスチックの加工、これは台湾でしかできない。台湾にしかできないもの、シェア1位から3位までのものが五十数項目ある。この台湾をアメリカが失うことができるか?国民党は「今日から反中親米だ」と宣言すれば勝てる。ただ民進党有利とはいえ、2020年のように大差で勝つことは難しい。
林建良:来年も無料でやりますのでよろしくお願いします。
閉会の挨拶は柚原正敬・幹事長が述べた。日台関係には川柳や和歌の交流もあるが、歌を通じて台湾人が228事件、白色テロや台湾独立をどう見ていたのかがわかる:
「先に行く」一言残して烈士去る夜明けの馬場町熱血に染む
― 江 槐邨(こう・かいそん)
獄窓はわが青春に独立の夢を刻し真空の舞台 ― 陳
火桐(ちん・かとう)
犠牲者の無念と遺族の涙こめ二二八の雨の一日を止まず
― 林 聿修(りん・いっしゅう)
わが夢の最たるものと思ふ台湾独立この眼に見るを ―
呉 建堂(ご・けんどう)
いざ子らよ嘘つき騙り唐人の悪しざま学ぶな潔き径ゆけ
- 蔡 焜燦(さい・こんさん)
以上