台北の街中にたたずむ洒落たカフェ、慕哲咖啡に毎週金曜日の夜、学生やNGOメンバー、大学教授など、さまざまな年代や立場の人々が集い、哲学をはじめ台湾に関わるさまざまなトピックスについて講師を招き、語り合っている。
「哲学の金曜日」と名付けられたこのサロン形式のミニ講演会は、2010年に台北で始まった後、雲林、台中、高雄、花蓮へと広がり、2014年のひまわり学生運動に大きな影響を与えた。ひまわり学生運動が起きた後、アメリカのニューヨーク、ボストン、シカゴ、ヨーロッパのオランダでも有志によって開催されている。
その創設者である沈清楷氏が3月4日(日)、台湾独立建国聯盟日本本部の招きを受けて来日し、都内で講演する。
長い黒髪、あご髭、黒いキャップ。一見芸術家のような風貌の沈清楷氏は1970年生まれ、47歳の若き哲学者であり、台湾独立建国運動の闘士である。
台北の下町、万華で育ち、成功高校、輔仁大学及び同大学院の哲学科で学んだ後、台北の塾の街として有名な南陽街にある進学塾で超人気講師を務めるも、2000年、30歳の時にベルギーのルーヴァン・カトリック大学に留学し哲学博士号を取得する。
ベルギー留学中の2005年、中国で反国家分裂法が可決された際、留学生の仲間と共にブリュッセルで反国家分裂法に反対する抗議活動を行ったのが初めての政治活動。その後、フランス植民地化のアルジェリアで、他者の言語=フランス語で生きる葛藤を描いた哲学者、ジャック・デリダの『たった一つの、私のものではない言葉―他者の単一言語使用』や、二二八事件を題材として描いた呉濁流の『無花果』を読み、台湾人としてのアイデンティティに目覚める。
台湾帰国後、石油化学コンビナート建設反対運動などに参加。ヨーロッパと比べ、台湾では、政治やさまだまな問題について、自分の考えを述べたり、判断したりすることに消極的であることを感じ、物事について深く思索する機会を設けようと「哲学の金曜日」を立ち上げた。また、テレビでも哲学討論番組のコメンテーターを務め、分かりやすく、機知に富んだトークで好評を博している。
台湾で注目のオピニオンリーダー、沈清楷氏が3月4日(日)、台湾独立建国聯盟日本本部主催の228時局講演会で、「台湾の現状の危機と正名運動の展開」と題して講演する。申込みをすれば誰でも参加が可能だ。ぜひこの機会に、会場に足を運んで、沈清楷氏の話を聞いてみてほしい。
沈清楷「台湾の現状の危機と正名運動の展開」
講師プロフィール:沈清楷(しん・せいかい)氏:
1970年生まれ。ベルギーのルーヴァン・カトリック大学(Catholic University of Louvain)に留学。哲学博士。専門は現代フランス哲学・政治哲学。輔仁大学哲学系副教授、台湾独立建国聯盟台湾本部副主席、民視常務顧問。2010年、「哲学の金曜日」を発足し現在まで主宰。ひまわり学生運動闘士。
◆日 時:2018年3月4日(日) 14:00 ~ 17:00 (13:30開場)
◆会 場:京王プラザホテル 本館4階 花の間
東京都新宿区西新宿2-2-1 TEL :03-3344-0111
【交 通】JR「新宿駅」西口 徒歩7分 /地下鉄大江戸線「都庁前駅」徒歩5分
◆懇親会:17:30~19:30(本館4階 錦の間)
◆参加費:講演会 2,000円 (学生1,000円)、懇親会7,000円(学生5,000円)
◆後 援:全日本台湾連合会 、メルマガ「台湾の声」、日本李登輝友の会、日本文化チャンネル桜、日本政策研究センター、台湾研究フォーラム、アジア自由民主連帯協議会、民主維新、基進党
◆主 催:台湾独立建国聯盟日本本部
TEL:03-6869-3239 FAX:03-6869-5059 Email:wufijapan77@gmail.com
◆お申し込みは、ネットのフォームかFAXでどうぞ。操作は簡単です。
https://goo.gl/forms/NpeVtMGGKdaH9Jae2 FAX:03-6869-5059