この度、蔡英文総統が、独立志向の強い台南市長、頼清徳氏を行政院長に起用すると言うニュースに接し、いよいよだなと心躍る思いである。
議会の過半数を以っての頼氏の起用は、時宜を得た最高の人事であると賛意を表したい。
行政院長就任となれば、頼氏は事案引き継ぎなどで繁忙を極めるであろう。しかし、そうした中でも、台湾民衆に選ばれた代表・指導者として、台湾を正式な主権国家として国連に迎えられるよう国造りに邁進してほしい。
その取り組みに対し、中国は声高に脅しをかけてくるだろうが、そんなものは聞き流し、粛々と進めて頂きたい。
米国の台湾関係法がある限り、中国が台湾に対して攻撃をしかけてくることはないと確信する。だが、米国の正義の戦力を引き出すには、台湾の政権と民衆の一致団結した行動が必要であることは、論を俟たない。
今この時が、建国の絶好のチャンスと、私は考える。
過ぎ去ったチャンスを思うことを、「後悔する」と言う。
あの時ああすれば良かったと後悔することは、「後の祭り」と言う。
後悔とは、愚か者の、意味のない反省と懺悔である。
台湾人は愚か者ではないと、私は信じている。
2017年9月7日
台湾独立建国聯盟顧問 小林 正成