台湾2・28時局講演会「第2次トランプ政権発足と台湾情勢」

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2025-03-10

3月9日、台湾独立建国聯盟日本本部は、東京の文京区内で「台湾2・28時局講演会」を行った。これは1947年2月28日に起きた228事件を記念して毎年行われている活動だ。開始時間が近づくと、机と椅子が会場の後方や脇に追加されるほどの注目を集めた。

片木裕一・総務部長の司会のもと、犠牲者のための黙祷で会は始まった。主催者挨拶に立った林建良・委員長は、228事件について、事件というよりも大虐殺であると指摘した。このようなことを防ぐため、台湾人は自分の国を持つ必要があるとし、台湾独立建国運動の原点が228事件であると語った。

第一部では、林省吾・中央委員が「国民党が倒れなかったら、台湾は良くならない」という台湾語を紹介し、「親中派と反中派の戦い・大罷免運動」という題で語り始めた。

いま台湾は侵略のただなかにある。その原因を作ったのは中華民国体制であり、民進党が導入した麻薬である中華民国体制と手を切る時が来たという。中国国民党や民衆党は憲法裁判所の人事案を否決することで憲法裁判所を無力化し、政府機関の光熱費などの予算、さらには国防予算をカット。また一般の外国人は「中華民国」国籍を取得するためには8年間と元の国籍の放棄が必要であるところ、中国籍配偶者には6年から4年に短縮するなどしている。「国民身分証」を取得すれば参政権が与えられるため、実際、民衆党の比例代表名簿には中国人候補者が掲載され、民衆党の政策によって立法委員になる見込みであり、問題視されているが、民衆党としては中華民国パスポートを持っているため当然の権利であると反論している。台湾人と中国籍配偶者の離婚率は最も高くて6割ほどあり、計画的ではないかとも思われる。

合計すると立法院で多数を占める野党のこのような振る舞いに対し、リコール運動が進んでいる。リコールした後は、補欠選挙で中国国民党を倒すことが必要である。

成功は非常に難しいが、戦士は戦場を選ぶことはできない。4月5日(土)に東京の原宿でイベントを行う。日本人にも来てほしい。中国国民党が台湾の民意を代表できないことを世界に宣言したい。

次に林建良・委員長が「脱中国の機運がやってきた」という題で語った。台湾独立建国運動の最大の協力者は2人いるが、そのひとりが習近平である。なぜなら、以前の文攻武嚇から、台湾内部に手を突っこんだため、大罷免運動が起きた。この運動を担っているのは中間層であり、7割以上が女性、若いお母さんが中心である。子どものため、台湾の未来のために立ち上がった。台湾の女性は、何もしないか、やると決めたら徹底的にやる。そして台湾人の男は恐妻家であるから力は2倍になる。習近平によって台湾に風が吹いたのだ。

もうひとりはトランプで、口で言うこととやることが違う。トランプの敵は中国であり、同盟国の資本・技術が中国に行かないようすることを目標としている。第二次世界大戦後、もっとも大きく変動する時代だ。世界がアメリカと中国に分かれることになる。中国が存在する限り、平和は存在しない。とくに中国共産党を中国人民からも孤立させて打ち倒すしかない。悪の側に立たず、善の側に立つべきである。日本人は世界一、善である民族だ。脱中国の機運に乗っていかねばならない。日本の教科書にはなぜ近隣諸国条項があるのか、特定の国に配慮して、台湾や米国へは配慮しないのか?脱中国を我々が率先する、と林委員長は宣言した。

第二部は、会場から2人の講師への質問をとりまとめて多田恵・国際部長が質問し、第一部の内容に加え、最近の情勢への理解を深めた。最後に岡山文章・副委員長が台湾独立建国運動への支持を求めて散会した。

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